今月5日からタイトリストTS1/TS4が発売されました。私はこれまでに、タイトリスト913D3/915D2/917D2とモデルチェンジする度に歴代のドライバーを使用していました。その後、91Xシリーズではなく、”タイトリスト・スピード”という名目でTS2/TS3ドライバーが、2018年9月に発売されました。
タイトリストドライバーを一言で言うと、「難しい」
これは腕の問題だと思いますが、テーラーメイドのドライバーを使用してみて改めて思うようになりました。テーラーメイドのツイストフェースの恩恵は絶大で、スライス/フックが原因のOBが結構減った感じがします。それ以降はウッド系は、テーラーメイド派になりましたが、たまたま友人のTS2ドライバーを試打させて頂いたときに、かなり振りやすく、直進性が向上していたので、操作性の高いTS3ドライバーを購入しました。
タイトリストTS3ドライバー試打
某ゴルフショップでTS3ドライバー(9.5度)を試打したときのデータです。シャフトは純正のTour AD VR-6(S)でテストしています。純正仕様なので、シャフトがマッチしていませんが、試打した感じでは、初速が歴代のドライバーに比べて速いと感じました。ネットなどの評判では打感は「柔らかくなった」という意見がありましたが、私は逆に歴代より硬く感じました。これはヘッドスピードの影響が多いと思います。
- TS2ドライバー
直進性が非常に高く、やや高弾道。打感はTS3に比べて柔らかいが、917D2に比べると硬い。 - TS3ドライバー
操作性が高く、ボール初速が速い。打感は「キン!」という金属音が強い。
私の持ち玉は基本的に中弾道のドローボールですが、TS3にしたのは左のミスが少ないと感じたからです。スピン量も歴代に比べて少なく、棒球で直進性のあるボールが打ちやすくなっていると感じました。917シリーズではクラウン部分が濃いグレー色でしたが、不人気だった為か、TSシリーズではブラックに戻ったのは良かったです。
カスタムオーダーでは三菱ケミカルのKUROKAGE XT 70TXにしましたが、現在はトゥルーテンパー社製 ProjectX HZRDUS T1100(75 6.5[X])を使用しています。海外PGAでは、フィル・ミケルソンがドライバーで使用しており、ダスティン・ジョンソンも3Wで同じシリーズのHZRDUS Blackを使用しています。
ProjectX HZRDUS T1100
https://www.truetemper.co.jp/products/projectx/hzrdus-t1100.html
トゥルーテンパーといえば、ダイナミックゴールドで有名なスチールシャフトメーカーですが、現在はウッド用のカーボンシャフト「HZRDUS」シリーズをリリースしており、PGAでも使用するプロが増えてきております。
このHZRDUS T1100は、東レ社製の高性能プリプレグ『高強度・高弾性率炭素繊維 “トレカ®” T1100G』を使用しており、製造原価も高いためか、シャフト価格も非常に高額なシャフトです。トルクも2.2とかなり低トルクであり、三菱ケミカルやフジクラなどに比べてもあまり見られないような”しなり”をします。手元が非常にしっかししており、全体的に「棒」な感じをしました、インパクト時には当たり負けをせずに、しっかりボールを押し出してくれる感がする不思議なシャフトです。数量限定モデルとあり、現在は楽天等でも在庫があまりないので、入手しずらいシャフトです。ハードヒッター向けの仕様で、低スピンで叩きにいけるシャフトです。
私は現在、タイトリストTS3ドライバー8.5度に、このHZRDUS T1100をセットしたガチガチハードスペック仕様で使っています。テーラーメイドM6ドライバーとその日のコンディションによって使い分けたりしています。
まとめ
TSドライバーシリーズは、現在流行りのカーボン複合素材とは違い、タイトリストの伝統的なメタルドライバーの良さを出していると思います。カーボンを利用することで、ヘッドの軽量化と、重心位置の自由度が高められるメリットが多いですが、タイトリストはこのクラウン部分を穴抜きにして軽量化するなど様々な工夫が施されているドライバーだと思います。PGAでも使用率が高く、人気のドライバーであるのも納得します。新たにTS1/TS4シリーズがリリースされ、アマチュアゴルファーの中でも使用する方が増えていくのではないでしょうか。