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準備したモノ
- 耐水ヤスリ (#240, #400, #600, #1000, #1500)
- 研磨スポンジ (#120, #320, #800, #1200)
- トイレ用洗剤 (塩酸9.5%含有)
- アルカリ用洗剤
パターをレストアする際に、ホームセンターにてヤスリ等を買ってきました。パターの状態は基本的にキズが少なかったので、大きなキズなどを磨いてキレイにする作業になります。まずは、パターヘッドをシャフトから脱着するために、ガスバーナーを使用します。ネック部分をガスバーナで30秒程温めると接着剤が溶けるので、簡単に脱着することができます。
計量
現在、市販されているキャメロンの場合、35インチタイプのパターはヘッド重量が約330gとなっています。ウエイト交換式なので、自由に重さを変更することができるので、昔のキャメロンに比べて調整しやすくなっております。昔のキャメロンは、それぞれの長さ(33/34/35)において別々の重さで作っていたので、製造コストもかかっていたと思われます。しかし、重量変更などの柔軟性が損なわれますが、ソールもスッキリしているので、私はコチラの方が好みです。
ヘッドを抜いてから、重量を計測し忘れておりました…。少し磨いてから計量してみたところ、327.5gとあったので、330gを基準に作成されたヘッドだと思われます。
研磨作業開始
まずは、耐水ヤスリの#240を使用して大きなキズをガリガリ落としていきます。研磨する際は、中目(#120〜#240)から始め、番手を移る際は、#240→#400→#800などのように倍以下の番手を使用するとキレイに仕上がります。ホームセンターには#800のヤスリが品切れだったので、#240→#400→#600→#1000→#1500 という順番で磨いていきたいと思います。
以前、スコッティ・キャメロンのニューポート・ビーチを購入した際に、同じ耐水ヤスリを使用して磨き上げたので、今回も問題なくキレイに仕上げられると思っていたのですが、色々と問題が出てきました…。
非常に硬い…
ニューポート・ビーチ | 303スレンレス |
クラシック ニューポート2 | カーボンスチール(軟鉄) |
303ステンレスの方が、カーボンスチールに比べて硬いと思っていましたが、全くの逆でした。ニューポート・ビーチに比べて非常に硬く、なかなか削ることができません。耐水ヤスリもすぐにボロボロになりますが、パターの方はそれほど削れていません。耐水ヤスリでは中々削るのが難しかったので、『研磨スポンジ』に切り替えました。こちらはやや固めのスポンジに研磨剤がコーティングされているもので、耐水ヤスリより耐久性はありそうです。研磨スポンジの#120から磨き直し、ある程度キズが消えてきたら番手を増やして表面をツルツルに仕上げていきます。耐水ヤスリに比べて磨きやすいですが、やはりこちらもカーボンスチールの硬さには結構負けていました。かれこれ5時間くらい磨き上げ、非常に疲れました…。
磨き上げ終了
写真ではあまりキレイに見えませんが、磨き上げによって、アタリキズなどはほとんど無くなりました。ところどころに錆が残っていますが、後ほど説明する『酸』のチカラでキレイに仕上げたいと思います。磨き上げ終了時に計量してみましたが、327.0gとなっていたので、約0.5g程金属痩せした結果となりました。
あくまでも磨き上げはキズを消すための作業なので、錆を取るにはトイレ用洗剤などに使われている塩酸を利用し、化学反応のチカラを使ってキレイに仕上げたいと思います。最終工程でガンブルー染めを行うには、しっかりとした下地処理が必要になります。また次回、ガンブルー染めまでの工程を記事にしたいと思います。